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アニメーション美術背景のお仕事

  美峰特集 背景美術の世界   掲示板      
              2004.03.16更新                  デジタルワークスの紹介ページを新しくしました。

 

bihou 美峰

  美術背景

 
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「Spirit of Wonder」
  美術ボード

 ・009美術ボード

  

 
・アニメ背景シリーズ/CDROM


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発注
美術設定
 
右の写真はモノクロで描かれた美術設定。ここでは、アニメに登場するマンションや家屋などの建築物が、様々なアングルで詳細に設定される。この美術設定は、アニメの背景の基本ラフだ。右の写真は、コンピュータがずらりと並ぶスタジオ美峰の美術設定部屋。ここでは、手書きと併用してコンピュータも使う。しかし、実際には「美術設定というセクションで、コンピュータはまだあまり一般的ではない」とか。

アニメの制作会社から背景を発注されたら、監督と打ち合わせ。時には作画監督や色指定も交えたこのミーティングの後で、まずは美術設定が行われる。美術設定とは、背景美術の基本設計図のようなもの。アニメに出てくる建造物が、様々な角度からどう見えるかを設定する。ケースバイケースではあるが、30分もののアニメにつき、およそ10〜20枚描かれる。1枚描くのにはやはり3時間〜1日はかかってしまうという。
美術ボード
 
美術設定を元に、監督の頭の中にある世界に肉付けを施すために作成されるのが美術ボード。この過程では、色彩のムードやトーンが決定される。いわばアニメの「空気感」を設定する大事な資料だ。ここでは絵葉書大の大きさだが、もっと大きく描かれることも。

 作品の世界観を見せるために作る美術ボード。使う色調を設定するという目的がある。一般的に子供向けのものは派手に、対象年齢が高くなるほど渋くなる傾向がある。
レイアウト
 アニメの制作会社から送られてくるレイアウト。背景とともに、キャラクターのポジションも描き込まれてくる。背景はキャラクターの存在やピントの位置を計算した上で描かれることになる。アニメである以上は、やはりキャラクターあっての背景だからだ。 

実際にアニメ作りが始まると、制作会社から届くレイアウト。
転写
 レイアウトを清書した上で白いケント紙に転写する。このスタジオでは、線の跡が残らないように、鉄筆という道具で線をなぞっている。鉄筆はかつてガリ版刷りを作るときに使われたが、現在ではほとんど見かけなくなった道具。ここで見られるのは貴重だ。

ここでは、鉄筆を使っているが、カーボン用紙を使うところも。
地塗り/仕上げ
 
転写が出来たら、まず紙にハケで水を塗り、湿らせた上で、「地塗り」をする。大抵の場合、染料はポスターカラーを使用する。下地の色を塗り終わったら板に張る。乾く際に、紙が波打って歪んでしまうのを防ぐためだ。その上で仕上げをする。微妙な色彩を細い筆で描き込む。まっすぐな線は定規を使って引く。地塗りの最後に乾いたハケで、タッチを馴染ませ、筆先の跡を目立たなくすることもある。

まずは下地の色を塗っているところ。スタッフの手早い動きは、端で見ている分には楽しそうだが、塗りムラが出ないようにするのは、それなりの慣れがいる。

まっすぐな線を引くときは、窪みのある定規とガラス棒を使う。棒の先を溝にあてがい、筆と一緒に握って手を動かす。アニメ背景は技がいっぱいだ。
ゴール
 
こうして一枚の背景が完成した。かかる時間は作品によってまちまち。1時間で終わるものもあれば、2〜3日かかるものもある。一人で描ける平均枚数はTVなら一日で3〜4枚ぐらいが目安だという。

完成した背景を手にするスタッフ。この絵のサイズは通常の作品の2〜3倍。もう少し小さいサイズであることが多い。

月刊AX/2000年2月号掲載された記事をここに転載させていただいてます。
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